『10月5日』は、達磨大師(だるまたいし)の命日とされています。
その命日にちなみ、遺徳(いとく)を偲ぶと共に、
これからも 皆で一生懸命、「身体と心の修行(拳禅一如の修行)」をします。
精進します。と、達磨大師の前で誓う儀式が「達磨祭」です。
◆達磨大師と少林寺拳法は どう関係しているの?
まず、「教え」が関係しています。
金剛禅の「教え」は、
「釈尊の正しい教え」(正統な教え)が基盤になっています。
※釈尊は、紀元前5世紀ころのインドの方・仏教の開祖です。
「教え」は、釈尊から達磨大師へ
(約1500年前)この「釈尊の教え」をインドから
中国嵩山少林寺(すうざんしょうりんじ)に伝えたのが、達磨大師です。
(今から約74年前・日本が敗戦して2年後)達磨大師が伝えた
「教え」と「修行の方法」を現代に合うものにして中国から日本
(香川県・多度津)へ「金剛禅」の開祖・宗道臣が伝えました。
開祖は、「釈尊の正しい教え」を人間改造、社会に役立つ、
質の高い人づくりに活かそうと、金剛禅の教えの基盤としました。
「教え」は釈尊→達磨大師→宗道臣と繋がりました。
そして、今を生きる私たちに繋がっています。
ですから、『達磨大師』は「釈尊の正しい教え」と「開祖・宗道臣」を
繋げて下さった方に当たります。
今回の達磨祭法話では、そのような、「教えが伝えられた流れ」
「達磨大師と少林寺拳法」の関わりについてを、イラストつきのボードを
用意し、お話をさせて頂きました。
「釈尊の教え」は、
”今のいまを、私たち人間がよりよく生きるための教え”になります。
「弟子たちよ、すべてのものは移ろいゆく。怠らず努めよ」
要するに すべてのものは年々歳々変わるんだと。
だから死ぬまで怠らず努めよと。釈尊、仏教の原点です。
とりわけ移ろいやすいのが人の心です。
ならば、せめて志の根源を見失わないために、常に怠らず
努めるしかありませんね。
(※引用書籍:「強さ」とはなにか。少林寺拳法創始者・宗道臣70の言葉)
私たちは、これからも「身体と心」を命あるかぎり
修行し続けていきたいと思います。
そして、鍛えた力や養われた思いやりの心を自分以外の
人のためにも使えるようにしたいと思います。
家族や友達、地域や社会のためにも使って、みんなが
幸せになれることを目指していきます。