二極化?。

26日の午前中に聞いた話で、某大手小売りチェーンに加工食品をおろしている会社の社員さんが言うことには、の勤めている工場は、会社を新しくして様々な事を変える予定だそうで、新会社として社員を改めて採用する事として、それに伴い保険証やシフト体制や待遇が変わり、今まで無料だった社員駐車場や工場のユニフォームを有料化するとの事で、社員から不満が募り辞職する人が出ていると嘆いていました。辞める人の言い分としては、自分は稼ぎに来ているのであって、払いに来ているのではない。と言って怒って辞める人が多く、このままでは人手不足で会社が傾くのではないかと、心配し始めているとの事だそうです。

しかし、それ以前に、そこまでしなければ会社がやっていけないほど巷の景気が悪そうなのに、日経平均株価は史上最高だそうで、ずいぶん世間と乖離しているように思います。

これは単に一部の投資家が自分の持ち株を高く売るために何か仕組んだのではないかと思える程です。

今、貯金の代わりに個人が投資を投資をすることが推奨されるらしいのですが、多くの新人投資家の小金をヤリ手の大口資産家にごっそり持っていかれるため、政府まで加担して我々が踊らされているようにも感じました。私の思い込みや錯覚と信じたいですが。

方や社員の福利厚生を削って会社を存続させているのに、方や株価は最高値とは、どれほど一部に集中してしまったのだろうと思えます。

何だかこの国の将来性が危ぶまれます。

ウチの道院出身者は、馬鹿馬鹿しいと思っても、濡れ手に粟のような考えを起こさず、清貧に甘んじ、堅実な労働や貯蓄に精を出す人になってほしいと思います。

どこかで贅をこらす人がいれば、どこかで飢えと寒さに苦しむ人がいるのも、人の世の常とは思いますが、あまりに普通が感じられないのもさみしいものです。

昔を懐かしんでばかりではいけないと思いますが、かつての護送船団方式で国民総中流意識だった頃も、集団の中の個を謳歌して、心のゆとりもいささかあったように思います。ただ、あの頃は福富太郎のように、こんな状況は続かないと言っても、あまり耳を貸す人は多くなく、いつまでも国の泰平は揺るがないと思う人が大半だったかと思えます。

いずれまた世相が変わり、二極化も崩れた頃には、新しい世相で、それでも人としてあるべき堅実さを持った人が多く出ることを望みます。

どんな世の中が来るのか、来ないのかわかりませんが、我々は未来に将来に何が残せるでしょうか。何を残したいでしょうか。

できれば私は、造詣のある美術品や道具などではなく、芯のある、影響力のある人を残せればと思って活動しています。

何がどこまでできるかなんてわかりはしないのですが。

何だか悶々として、思うままに書いてしまいました。

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